有松絞り 技法紹介 「三浦絞り」

数ある有松絞りの技法を、ひとつひとつご紹介していきます。

絞りの技法は、用いる道具や技術によって、縫い絞り、板締め、巻き上げ・・・

など大きな分類がまずあるのですが、その技法そのものを、つゆくさ歴代絞り

浴衣を織り交ぜて、楽しくご紹介してまいりたいと思います。

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「三浦絞り」

三浦絞りのいわれは、名古屋城が築城された1950年頃、豊後(九州)の

藩主に従って名古屋に来た侍医・三浦玄忠の妻が、有松の村人に括り絞りを

手ほどき伝授したため「三浦絞り」と名付けられています。

(別名「豊後絞り」ともよばれていたそう)

すでに有松では蜘蛛絞りや鎧段絞りなどはつくりだされていましたが、

この三浦絞りによって、より精巧な絞りに進歩しました。

文献を読むと、主に有松村の主婦を集めてねんごろに教え導いたのだとか!

女子が集まりワイワイ楽しそうに作業している姿が浮かびますね。

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一粒一粒細やかな三浦絞り。染めると白場が浮かび上がり、鹿の子絞り

とは違う、どこか愛嬌があるというか、有松らしい雰囲気があると思います。

2016年からご紹介している、総三浦絞りの浴衣。

一粒の大きさが小さいものは、繊細で上品な雰囲気。

粒の大きいものは、おおらかな雰囲気。昔は紺などの単色染めにして、

男性用の浴衣として販売されることが多かったのですが、つゆくさでは

ほんわり斜めぼかし染めにして、大人の女性が着物としても着られるように

ご紹介しております。

※何度も書いているのですが、この細かさの総三浦絞りは、このお値段では

もうできません。メーカーさんにストックしていだいている白目

(染める前の反物の状態)を、少しずつ大切に染めています。

もう残りわずかになってきました・・・

 

三浦絞りは、他の技法を引き立てるよう、地の部分に使われることも

多いです。こちらは「ザ・有松」定番の紺の三浦絞りですね!

白場が多く涼しげな雰囲気になります。

カラーで染めると全然イメージが違う!

こちらは少し粒が大きく、形もそろえず味を出しています。

今でも代表的な絞り技法となっている三浦絞り。有松絞りの中でもっとも

古い技法に数えられる伝統技法のひとつです。三浦夫人の功績は大きく、

後の有松絞りに大きな影響を与えました。

絞りが好きなら1枚はほしい!特に総三浦絞りは、日常に着やすくてオススメですよ。

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