有松の町並み

絞りの技法が息づく町、
有松ってどんな所?

有松の町並み

絞りの技法が息づく町、
有松ってどんな所?

名古屋駅から名鉄本線(普通電車)に乗って、約20分。名鉄有松駅を降りると、絞りの産地有松に到着です。旧東海道沿いには旧家が立ち並び、かの竹田庄九郎邸も保存されています。「旧東海道」とは言っても非常に細い道なので、初めての方は見つけにくいかも知れません。ですが、風情のある、素敵な町並みです。現在では数少なくなってしまいましたが、絞り製造メーカーさんは、ほぼ全てこの街道沿いにお店を構えています。

竹田邸

竹田邸

(名古屋市指定文化財 都市景観重要建築物)
初代竹田庄九郎邸。江戸期の町屋建築をそのまま今に伝える、 代表的な建築物のひとつ。ここで、様々な絞りの技法が開発さ れていたんですね。

服部邸

服部邸

(愛知県指定文化財 都市景観重要建築物)
有松絞り商家、井桁屋服部邸。建造年代は寛政3年、当時の絞り問屋の面影をとどめている町家建築。広重の描いた「東海道五十三次」に迷いこんだような錯覚を覚えます。

服部邸土蔵

服部邸土蔵

(愛知県指定文化財 都市景観重要建築物)
同じく、井桁屋服部邸の土蔵。服部邸と隣り合っており、有松の町並みを代表する建築物です。その大きさから、当時の絞り商の権勢が垣間見えます。

有松・鳴海絞り会館

有松・鳴海絞り会館

絞り製品の販売や展示を行っています。見所は絞りの実演。くくり職人のおばあちゃんたちの技は必見。また、建物裏には竹田庄九郎の記念碑があります。
※開館時間9時~16時半(休館日/水曜)

有松山車会館

有松山車会館

絞り会館の向かいにある山車会館。明治・大正の時代に栄えた絞り商たちが、多大な費用をかけて製作させたと言われています。市指定文化財のからくり人形を乗せた山車を、解説付きで見学可能。

歴史ある町並みを今に残す有松。絞りのゆかたを着て、探索に訪れると、新たな発見があるかも知れません。また、毎年6月には「有松絞り祭り」が開かれています。
絞り教室や、山車飾りなどが行われますので、ぜひ足を運んでみてください。